こんにちは^^
副業アドバイザーのから坊です。
今回は「アフィリエイト研究所」を標榜し、「共に遊び、共に学び、共に稼ぐ」と謳う、「アフィリエイトラボ(アフィラボ)」は果たして初心者が稼げるものなのか、評判や口コミを検証していきます。
私自身、無料講座に潜入して視聴してみました。
それでは、いってみましょう。
アフィラボの商品情報
(https://afi-lab.com/lab/48h/)
YouTubeなどの広告でとても露出頻度の多い「アフィラボ」は、分類としてはセミナー・講座にあたる教材といえます。
この商品に関する主な情報は以下のとおりです。
商品名 | 「アフィリエイトラボ」「アフィラボ」 |
---|---|
販売価格 | 248,000円(税込み) |
運営業者 | 株式会社アリウープ |
運営責任者 | 井口大輝 |
所在地 | 〒060-0007 北海道札幌市中央区北7条西13丁目5番地 塚本ビル1F・3F |
電話番号 | 011-792-8205 |
info@afi-lab.com |
アフィラボが扱うアドアフィリエイトとは
アフィラボは「アドアフィリエイト」という手法を扱っています。
アフィラボの話に入る前に、このアドアフィリエイトなるものについて確認してみましょう。
一般的なブログアフィリエイトは、Googleに気に入られて検索結果で上位表示されるための対策(SEO)が必須であり集客のキモになります。
キーワードに気を遣い、検索ユーザーにとって有意義な記事をたくさん積み重ねていくことが必要ですので、稼げるようになるまで半年から1年程度の期間がどうしても必要になります。
これに対してアドアフィリエイトは、メディア媒体に広告費を払って人目につきやすい特等席を確保してもらうという、いわば「金にものを言わせたやり方」です。
初期費用が殆んど要らないブログアフィリエイトと異なり、広告費としての初期費用が必要になります。
仕入れからスタートするせどりや転売に近い性格のアフィリエイトと言えるかもしれません。
アドアフィリエイトは初心者でも特等席へひとっ飛びですので、初心者でも比較的早く稼げるようになる可能性があると言われています。
ただし、特にテストやチューニングの期間中は、お金だけが減っていき購入に結びつかないこともあります。
広告費を効果的に使うことができないと、支出ばかり増えて収入が増えず、経験が少ない人にとっては精神的につらいことになるでしょう。
ところで、アドアフィリエイトと似たアフィリエイトに「PPCアフィリエイト」という種類があります。
かつてアフィラボはこのPPCアフィリエイトを自分たちの手法として公言していました。
PPCアフィリエイトとアドアフィリエイトの違いは、一般的には広告を載せるメディア媒体の違いと言われています。
広告媒体
- PPCアフィリエイト・・・Google等の検索エンジンの広告
- アドアフィリエイト・・・SNSやニュースアプリ内で表示される広告
この媒体の違いは、広告を目にする人たちの購買意識の違いとも言えます。
PPCアフィリエイトの広告を目にするGoogle等の検索エンジン利用者は、情報収集や購買への目的意識が高いです。
これに対して、アドアフィリエイトの広告を目にするSNSやニュースアプリの利用者は、購買意識は顕在化していないことが多いです。
例えばFacebook広告のアフィリエイトで、最初の接触から商品をガンガン勧めても利用者の購買意識が低いため上手くいかないわけです。
ですので、アドアフィリエイトは媒体の利用者が気付いていない潜在的な購買意識を喚起するテクニックが求められる、と言われています。
このようにアドアフィリエイトは、初心者でも早めに成果が出やすいと言われる一方で、広告費の有効な使い方や独特なライティング能力など、初心者には難しいと思われるノウハウが求められる面もあるのです。
ところで、アフィラボがPPCアフィリエイトからアドアフィリエイトへ切り替えたのは、広告媒体を変えざるを得ない事情があったからなのですが、それについては後ほど触れることにします。
アフィラボの特徴
上記のように、アドアフィリエイトは早めの成果が見込める一方で、初心者には難しいノウハウが必要です。
アフィラボは、このような初心者のハードルを下げる役割を期待される面もあるといえるでしょう。
次はアフィラボの特徴です。
アフィラボが一般的なセミナーと異なるのは、特定の講師から教わるだけでなく、生徒たちが共に教え合い学び合うコミュニティという形をとっていることです。
アフィラボは「アフィリエイト研究所」と名乗っているとおり、参加者がアドアフィリエイトで稼げるように協力し合うコミュニティだというわけです。
私個人の意見としては、副業で稼げるようになるのに仲間なんか要りませんし、しっかりした講師に手取り足取りとことん教えて欲しいと思います。
でもそれは人それぞれの価値観ですから、コミュニティの形態に共感する人は参加すれば良いと思います。
なおアフィラボのサポート期間は4か月間です。
ちょっと短いかなと思っても、初心者はその期間が妥当なのかを判断するのは困難だと思います。
最初の1~2か月で「1ページで30万円を目指すアドアフィリ」というし、次の3~4か月目で「月間100万円を目指して横展開」とあれば、4か月間のサポートは十分な期間なのかなと思ってしまうことでしょう。
アフィラボのコミュニティに参加すると「本部開催の勉強会」と「支部開催のミニ勉強会」そして「チャットワーク」に参加できるようになります。
教材としては、以下の内容がパッケージされています。
教材のパッケージ内容
- 各種マニュアル一式
- サイトテンプレート
- 進行形カリキュラム
- ステップアップメール
- 商品選定シート
- 広告管理フローチャート
- 収支表
- サイト作成システム「ビルダー」
- 大手ASP6社による全面協力体制
これを見ると、てんこ盛りなボリューム感がありますね。
アフィラボの気になる評判の数々
ここまでは、コミュニティという形態に共感する人にとっては、納得感のある教材と言えるのではないでしょうか。
ところが、アフィラボを調べていくと、気になる点がいくつも出てくるのです。
広告媒体の移動・縮小が気になる
アフィラボがかつて広告のメイン媒体として使っていたのはYahoo!でした。
ところが2019年にYahoo!は、アフィリエイト広告の掲載を禁止してしまったのです(広告掲載基準「広告の有用性について」判断基準変更のお知らせ)。
アフィラボはこれにより一時販売中止に追い込まれていました。
その後しばらくしてアフィラボは、Facebookを広告のメイン媒体と位置付けて販売を再開しています。
しかし、またもや問題が。
Facebookのアカウント停止、いわゆる垢BANという憂き目にあう人が続出しているのです。
Facebookは1人1アカウントが原則ですので、垢BANを喰らった時点でその人の広告出稿はアウトです。
大多数の人がFacebookアカウントが停止されており、Facebook広告を出稿できる人はわずかしかいないようです。
やむなくアフィラボのとった次の手は、Tiktok広告、BuzzVideo広告への展開でした。
しかし、ここでもまたまた問題が。
TikTok広告もBuzzVideo広告も個人との取引きはしておらず、法人でないと契約できないのです。
自ら出稿できない参加者たちは、アフィラボの販売会社であるアリウープに代理出稿を頼んでいます。
この代理出稿を頼むにあたってはアリウープに手数料を支払わねばならず、一人当たりの案件数も制限されているとのこと。
本来アドアフィリエイトは出稿と反応確認と軌道修正を繰り返していくやり方ですが、それが自由に出来ないのです。
深刻な状況と言えるでしょう。
アフィラボのいわゆる提灯番組(興味を持った人向けの無料ビデオ講座)では、Yahoo!の様々なサービスの中で検索エンジンの利用者の割合は9%しかなく、SEOを使ったアフィリエイトの市場は小さいと言っています。
つまり、広告を使ったアフィリエイトの市場はそんな小さなものではない、と言いたいのだろうと思います。
しかし図らずもアフィラボの扱う広告媒体は移動・縮小を余儀なくされており、限られた市場で細々と続けているように見えるのです。
誤解を招く説明が気になる
YouTube等で盛んに出てくるアフィラボの広告。
「アフィリエイトをはじめて18ヶ月。たった一人で毎日2時間コツコツと。気付けば月収1,000万円になりました。」という、爽やかだけどしつこいアレです。
その広告の中で、こんなことを言っています。
ブログは時間がかかります。
YouTubeは爆発力はありますが動画作成が大変です。
ツイッターも労力が多く大変で、
メルマガは定期的に配信しないといけません。
すべてダメです。
このように、アドアフィリエイトをブログアフィリエイト等と明確に切り離して、「すべてダメ」と言ってまで優位性をアピールしています。
ところがですね、アフィラボの提灯番組では、アフィリエイトをひとまとめにして「コストがあまりかからない」などと説明し推奨しているのです。
(https://www.youtube.com/watch?v=zWsOMggjY7Y&t=1819s)
もしもここで「でもアドアフィリエイトは先に広告費がかかるよね」と突っ込めば、「少額から始められる。月1万円から転がして増やせばよい」と答えるのでしょうね。
毎月1万円ずつ広告費を投入するとして、仮に利益率50%、報酬の入金が2か月後、報酬は入金後そのまま広告費に投入して転がすとしましょう。
3か月目から2万円の報酬が入金されますが、それも広告費に投入して転がします。
6か月目からは6万円の報酬が入金されますが、それも広告費に投入します。
このように、報酬は3か月目から発生し6か月目までで合計12万円受け取る計算です。
このうち利益は半分の6万円なのですが、操業費に廻さないと振り出しに戻ってしまうので稼ぎにはなっていません。
あれ?「ブログは時間がかかります」と変わりませんね。
ブログアフィリエイトで6か月後に6万円の利益を得るのは、しかるべき指導と本人の強い意志があれば不可能なことではありません。
しかもブログアフィリエイトであれば利益を操業費に回す必要が無いので、すべてキャッシュフローになります。
アドアフィリエイトは早く稼げるというイメージとは逆の結果です。
少額でアドアフィリエイトを始めるのなら、むしろブログアフィリエイトの方が早く稼げるということになりますね。
アフィラボは第1ステージ(最初の1~2か月)で30万円を目指すと言っていますが、どだい少額の広告費では無理な話なのです。
それなのに、なぜ「コストがあまりかからない」と言うのでしょう。
誤解の無いように「アドアフィリエイトは30万円目指すために最初に広告費が●●万円かかるけど、●か月後には取り返せる」となぜはっきり説明しないのでしょう。
(https://www.youtube.com/watch?v=zWsOMggjY7Y&t=1819s)
さらにアフィラボの提灯番組では、「(広告を使わずに)無料サービスを使ったアフィリエイトはSNSで垢BANを喰らう恐れがあるが、アドアフィリエイトはスポンサーの立場だからそのリスクが極めて低い」という説明をしています。
一般論としてその傾向は否定しませんが・・・
あれ?アフィラボ会員の間でFacebookの垢BAN続出が大問題になっているのは上で書いたとおりですが、そのことには触れていないのです。
(https://www.youtube.com/watch?v=zWsOMggjY7Y&t=1819s)
アフィリエイトのメリットを語ったり、アドアフィリエイトのメリットを語ったりする中で、そこにアフィラボが該当しないことを伏せているのです。
場面によって立ち位置を変えて誤解を招くように説明するのは、意図的にデメリットを隠しているように見えてしまいます。
追加費用の発生が気になる
アフィラボはそもそもアドアフィリエイトなので、広告費がかかり続けます。
目標利益と同額以上のお金を、先払いで投入する必要があるということです。
そして、アフィラボの販売価格は248,000円です。
ここまでは、予め分かっている出費と言えますね。
ところが入会後に「これがあるともっと稼げる」と広告サンプル集の追加購入を勧められます。
サンプルの収録数によって松竹梅の3パターンがあり、価格はそれぞれ110,000円、55,000円、33,000円です。
更にFacebookのアカウント停止で行き詰った会員へ、BuzzVideoの出稿方法に関する148,000円の商材が勧められます。
ここまでの追加費用は(広告サンプル集が「松」の場合)ざっと約25万円ですから、当初の販売価格と合わせるとアフィラボへの支払いは約50万円に膨らみました。
各種CMでアフィラボ自体の広告宣伝費がかさんでいることは想像に難くないですが、強制ではないとはいえ後から続々と追加費用が発生するのは気になるやり方です。
そしてTikTokやBuzzVideoへの代理出稿は有料ですし、会員限定サービスなので月会費1万円を払い続けなければなりません。
5か月目以降も会員であり続けるには月額1万円が必要なことは事前に明らかにしていますが、TikTokやBuzzVideoへの出稿を自分ではできないことや、代理出稿を頼むには会費と手数料を払い続ける必要があることは事前に知らされていません。
会員への言論統制が気になる
アフィラボの会員規約では、なんとマイナス発言が禁じられています。
チャットワークでは、運営側にとって都合の悪い発言が出ないか、常に監視されています。
不都合な発言をした人は、チャットワークとFacebookグループから退会させられ、反省文を書かされるそうです。
規制対象の言葉は、例えば「赤字」などです。
もしも赤字の人が少数なのであれば、「あなたのやり方はここがマズい」と指摘し合えば済む話です。
共に学ぶコミュニティなのですから。
そうせずに発言を規制するのは、おそらく「私も赤字」という声が噴出するのを恐れるからだと思われます。
みんなで研究する場に言論統制が敷かれていたら、どうやって助け合うのでしょう。
潰しが効かないノウハウが気になる
アフィラボでは、一般的なアフィリエイトのノウハウが習得できるかと言うと疑問が残ります。
特に広告ページ作成用のシステムである「ビルダー」はアフィラボ専用のツールですので、初心者がこれでページ作成を覚えてしまうと、永続的にアフィラボに依存することになります(アフィラボ退会後に使用するには月額3千円がかかります)。
(https://afi-lab.com/lab/48h/)
また作成したページをアップロードするFTPツールに「FileZilla」という専用アプリを使っており、これがまた操作が難儀な代物のようです。
そして、主要な広告媒体であるikTokもBuzzVideoもアフィラボに代理出稿を依頼しないと出稿できないため、自分で出稿する経験を積むことはできません。
代理出稿の条件としてアフィラボ会員であり続ける必要があり、代理の出稿数も制限されています。
このようにアフィラボで習得するノウハウは他では潰しが効かないものが多いので、ビジネスを継続するにはアフィラボに依存しなければならない構造になっているのです。
アフィラボの口コミ
アフィラボの口コミは数多く見られますが、順調な人と全く稼げない人の両極端といった感じです。
良い口コミ
コロナの影響で稼ぐ力をつけなきゃ!
と、意気込んで頑張っている人多いです。でも、会社勤めしながら何から始めて
いいのか分からない人も多いですよね?私も数年前までそうでした。
アフィリエータ―集団『アフィラボ』に
出会うまでは…その出会いから今では月収7桁。
行動した者が勝つ時代。— 🏔モンブラン@ 投資家 (@Coo1982) 2020年4月27日
実際に大きな稼ぎを上げている人も存在するようですね。
老後の生活が不安、50歳女の副業【実践記】 https://t.co/yVJ2PBwEd9
アフィラボは、すでにお金がある人向けかな
悪いとは言ってない😎
投資するにも資本金が必要!— 杏 (@XUs1R333) December 29, 2020
金脈を当てるには、広告費を使ってトライアンドエラーを繰り返す必要があるようです。
それを可能にするのは、豊富な元手資金ということなのでしょう。
悪い口コミ
(http://www.info-bonbon.com/net-business/la6fig.html)
このほかにも、初心者が稼ぐのは厳しいという意見を多く見かけました。
アフィラボは初心者では稼げないのか
果たして初心者がアフィラボで稼ぐことは期待できるのでしょうか?
アフィラボが向く人、向かない人についてまとめてみます。
アフィラボが向く人
- 資金が豊富な人
- アフィリエイトの販路を広げたい人
- コミュニティに共感する人
アフィラボが向かない人
- 初心者
- 資金があまりない人
初心者で資金があまりない人がアフィラボで稼げるようになるのは、難しいであろうと思われます。
稼げるようになる前に、試行錯誤しているうちに資金がショートして継続不能になる可能性が高いです。
初心者でも資金が豊富にあるならば望みはあるかもしれませんが、しばらくの間資金を減らしてから持ち直すには時間がかかるでしょうし、その間の精神的な負担は相当なものだと思います。
アフィラボは、初心者よりもアフィリエイトの勝手を知る経験者に向くものと言えます。
他のアフィリエイトのリスクヘッジのために販路を拡大したい人には、選択肢となり得るでしょう。
ただし、豊富な資金が望まれます。
広告費の支払いから報酬を受け取るまでのタイムラグが2~3か月はあることを認識しておく必要があります。
まとめ
結論としては、「アフィラボ」は初心者が稼げるようになるとは考えにくく、お勧めできません。
さらに、アフィリエイト全体で活用できる本質的なノウハウが習得できるかという点にも疑問が残ります。
ところで、アリウープの井口氏は、アドアフィリエイトでの損切りの重要性を説いています。
損切りの素早さがアドアフィリで稼ぐコツ
ある一定の広告費を入れても
費用対効果が悪ければ、損切りします。株とかFXも同じですよね。
迷う暇なく切り替えて変えて立て直すこと、大事です!— 井口たいき|株式会社アリウープ取締役 (@taiki_alleyoop) June 4, 2020
ブログアフィリエイトも成果が出なければ見切りをつける必要はあるでしょう。
ただ、その判断が遅れたとしても、無駄になるのは費やした時間だけです。
その点アドアフィリエイトは資金減少に歯止めをかけるための損切りですから、精神的な負担が全然違います。
資金ショートで途中退場となる恐怖と闘い続けることになるのです。
井口氏が同じと言っている株やFXの損切りが簡単かというと、決してそんなことはありません。
初心者にはとても難しい判断が必要です。
損切りが必要な手法であること自体が、初心者はマイナスが膨らむのを覚悟しなければならないことを意味しています。
ですから、アドアフィリエイトは初心者には難しいのです。
また、広告媒体の確保が難しい点については、今後改善する見込みは不明です。
アフィラボの現在の主な出稿先であるTiktokやBuzzVideoは、広告媒体としては微妙です。
限られたパイを身内で奪い合うとなると、収入を増やすには限界があると言えるでしょう。
アフィラボの宣伝の中に出てくる月収100万とか1,000万などの金額は、いつ時点のどの広告媒体のことを言っているのか気になるところです。
以上のように、アフィリエイトの初心者がアフィラボで稼ぐのは厳しいものがあると思われます。
ただし、アフィリエイトの経験があって販路を広げたい人や、資金が比較的豊富にある人、学ぶ同志を探したい人には良いかもしれませんね。
以上、から坊でした。