こんにちは^^
副業アドバイザーのから坊です。
インターネット上では「誰でも隙間時間の簡単な作業で月何百万円」などという副業商材の広告が後を絶ちません。
冷静に考えれば怪しいのですが、このような案件が無くならないのは、引っかかる人が相当数存在するからなのでしょう。
特に20歳代の情報商材に関する相談件数は2015年からの5年間で10倍に増えているとのことです(消費者庁:20歳代の若者の「情報商材」をめぐるトラブルの状況)。
この記事では、普通に考えたらいかにも怪しい副業商材に人はなぜ引っかかってしまうのか、そして引っかからないためにはどうしたら良いかについて説明していきます。
それでは、行ってみましょう。
副業詐欺の手口
怪しい儲け話は副業にフォーカスを当てているとは限りませんが、謳い文句に「短時間で稼げる」「簡単な作業で稼げる」の類いが含まれることが殆んどなため、多くの場合「副業との相性もピッタリ」という勧められ方をします。
副業詐欺の手口としては、Youtube広告やLINE、SNSを通じて概ね以下のような謳い文句で誘ってきます。
- 特別なスキルは不要(誰でも)
- 短時間で
- 簡単な作業で
- 比較的手ごろな情報料で(無料から10,000円前後で)
- 楽に大金が稼げる
得意分野や特別なスキルを持っている人は、他人から勧められなくとも自ら副業を選ぶことができます。
怪しい業者が狙うのは、そのようなスキルを持たない「私なんかにできる副業なんてあるのかしら」と思っているような人です。
「誰でも簡単に稼げるノウハウを低料金で提供する」「あなたは超ラッキー。この幸運を逃したら後悔する」とすり寄ってくるのです。
商材の料金は10,000円前後の「この程度なら試してみたい」と思わせる金額ですが、その後数十万円の高額なバックエンド商材を執拗に売り込んできます。
消費者庁はこのような事例について注意を喚起しています(消費者庁:写真を貼り付けるだけの簡単作業で儲かる副業ビジネス)。
なお稼げると謳う金額は、かつては月数百万円や数千万円などという目を引くものが多かったのですが、最近は月10万円程度の現実味を感じさせる金額のものも増えてきています(消費者庁:毎月10万円もうかるビジネスなどとうたい、多額の金銭を支払わせる事業者2社に関する注意喚起)。
怪しい副業商材にひっかかる理由
上記のように、怪しい副業案件はとにかく目立ちます。
多くの人にとって内容に違和感があり、ある意味異彩を放っています。
「うまい話には裏がある」と誰もがわかっているのに、怪しい副業商材に引っかかってしまう理由は何なのでしょうか。
巷ではネットビジネスの体験談として「月収●百万」や「年商億超え」等の威勢の良い数字が飛び交っていたこともあり、私には情報の取捨選択ができませんでした。
私はIT業界のはしくれではありますが、ネットビジネスという得体の知れないものには疎い自覚があったため、この分野の人から「こういうものだ!」と言われれば容易に騙されてしまうおそれがあったと思います。
当時の私を含め、騙されてしまう人の多くは「自分の常識に自信がない人」や「自分のアンテナに自信がない人」であり、一言で言うと「情報弱者」と呼ばれてしまう人たちです。
情報弱者の多くは、自分が情報に疎いことを自覚しており、そのことにコンプレックスを持っています。
自分の常識に照らせばあり得ないことだけれども、「この世の中には、もしかしたら自分の知らない裏ワザが存在するのかも」と思ってしまうのです。
自分が知らなかっただけで、遅ればせながら知ることが出来て良かったのかも、と納得しようとしてしまいます。
「そんなうまい話はあるわけがない」と断定することができず、半信半疑の状態に陥ってしまうのです。
一方で詐欺業者は消費者が警戒心を持っていることはわかっています。
「詐欺案件がはびこっていますがこれは違います。一緒にされて迷惑しています」と言うことで、半信半疑の状態にある人たちを一気に引き込んでしまうのです。
これに引っかかっると、1万円前後のフロント商材で結果が出せなかった後に、より高額のバックエンド商材を執拗に売り込まれることになります(あるいは最初は稼がせておいて、信用したところで「より稼げる商材」という謳い文句の高額商材を勧誘してくる手口もあります)。
ここでバックエンド商材を購入せずに撤退することは、自分が騙されてフロント商材を買ったと認めることになるため、もはや後戻りができなくなってしまうのです。
フロント商材を購入してしまった時点で、勝負はついてしまっていると言えるかもしれません。
怪しい副業商材の見分け方
怪しい副業商材のよくある謳い文句は上述のとおり「誰でも短時間の簡単な作業で楽に稼げる」というものですが、売り込み方にも以下のような特徴があるので見分ける材料になります。
- ビジネスモデルの説明前に、個人情報を求めたり料金を請求したりする
- 今だけ早い者勝ちで一部無料と売り込む
- 勧誘が執拗
一般的な商取引として、どのように稼ぐビジネスモデルなのかを伏せた状態で氏名や連絡先等の個人情報を求めたり、料金を請求したりする行為は普通ではありません。
また、早い者勝ちで一部無料などと購入を急かす行為も、注意する必要があるでしょう。
好評のため早くしないと他の人に権利を取られてしまうと言って急かしておきながら、その後もしつこく勧誘し続けるのは、考えてみればおかしいですよね。
まとめ
「誰でも短時間で簡単に稼げる副業」などというものはこの世に存在しません。
「あるけど一部の人しか知らない」のではなく、「存在しない」のです。
ご自身の常識に自信がなく周りからの情報に振り回されがちな人は、このことを強く肝に銘じてください。
信ずるに値するかどうかの判断がつかない場合は、業者とのコンタクトを取る前に、出来るだけ多くのサイトの評判を調べてください。
また信用できる知人や公的機関(国民生活センター、消費者ホットライン)に相談してみると、既知の情報が手に入るかもしれません。
自分が疎いと自覚する分野では、自分の限られた知識で判断するのではなく、できるだけ多くの信頼できる情報を取得することが大切です。
以上、から坊でした。